マーケット概況配信サービス

東京株式市場とNY株式市場のマーケット情報を配信しています。

2025.12.19 06:37

〔米株式〕ダウ5日ぶり反発、65ドル高=物価指標にゆがみ(18日)

 【ニューヨーク時事】18日のニューヨーク株式相場は、米物価指標にゆがみが生じたとの見方が広がり、売り買いが交錯する中、5営業日ぶりに反発した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比65.88ドル高の4万7951.85ドルで終了。半導体企業の好決算を受け、ハイテク株中心のナスダック総合指数は313.04ポイント高の2万3006.36で引けた。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比4727万株減の12億7465万株。

 米労働省が朝方発表した11月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.7%上昇と、伸び率は9月の3.0%から鈍化した。縮小は4月以来7カ月ぶりで、市場予想の3.1%上昇も下回った。米連邦準備制度理事会(FRB)が来年も利下げを継続するとの期待が保たれ、ダウの上げ幅は一時500ドルに迫った。

 ただ、過去最長に及んだ政府閉鎖の影響で当局のデータ収集が遅れた結果、CPI上昇率は「異様に低く出た」(日系証券エコノミスト)との懸念が浮上。物価動向を慎重に見極めたいとの思惑から、買いの勢いは失速した。

 一方、半導体マイクロン・テクノロジーが前日開示した底堅い決算をきっかけに、巨額の人工知能(AI)投資を巡る警戒感が後退。ハイテク株の買いが先行し、ナスダックが大きく押し上げられた。

 ダウ構成銘柄は、エヌビディアが1.9%高、アマゾン・ドット・コムが2.5%高、マイクロソフトが1.7%高。シェブロンは1.2%安、ユナイテッドヘルス・グループは1.1%安、JPモルガン・チェースは0.6%安だった。

続きを読む

過去7日間の記事