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2025.12.24 00:14

〔米株式〕ダウもみ合い、8ドル安=ナスダックも小安い(23日午前)

 【ニューヨーク時事】23日午前のニューヨーク株式相場は、予想を大きく上回る米GDP(国内総生産)統計の発表を受けて長期金利が急上昇する中、売りが先行した後、もみ合いとなっている。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時5分現在、前日終値比8.81ドル安の4万8353.87ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は45.64ポイント安の2万3383.19。

 米商務省が朝方発表した7〜9月期の実質GDP速報値は、季節調整済み年率換算で前期比4.3%増加した。伸びは前期(3.8%)から拡大し、市場予想(3.2%増=ロイター通信調べ)も大幅に上回った。GDPの7割を占める個人消費は3.5%増(前期は2.5%増)と全体の伸びをけん引し、米経済の力強い成長が示された。これを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が来年早々に追加利下げを行うとの期待が幾分後退し、米長期金利が一段と上昇。投資家心理を圧迫し、相場は売り先行で寄り付いた。

 米民間有力調査会社コンファレンス・ボード(CB)が午前発表した12月の消費者景気信頼感指数は89.1と、市場予想(91.0)を下回った。発表後はもみ合いとなっている。一方、クリスマスの休場や24日の短縮取引を控えて市場参加者も少なく、薄商いとなる中、持ち高調整の動きもみられる。

 ダウ構成銘柄では、マクドナルドやホーム・デポ、ウォルマートなど小売り関連が下げている。一方、個別銘柄をみると、米造船会社ハンティントン・インガルス・インダストリーズが小幅高。トランプ米大統領は22日、海軍が2隻の戦艦を建造すると表明。「トランプ級戦艦」と命名される同戦艦は「世界最高で最速、最大、そして過去に建造された戦艦の100倍以上の火力を持つ」と主張した。

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