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2024.12.12 00:22

〔米株式〕NYダウ続落、47ドル安=ナスダックは高い(11日午前)

 【ニューヨーク時事】11日午前のニューヨーク株式相場は、続落している。11月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想と一致したことで買い安心感が広がったものの、買い一巡後は前日までの下落基調を受けた戻り売りが強まり、マイナス圏に転じた。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時現在、前日終値比47.68ドル安の4万4200.15ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は259.29ポイント高の1万9946.53。

 米労働省が朝方発表した11月のCPIは前年同月比2.7%上昇と、前月(2.6%上昇)から加速。2カ月連続で伸びが拡大したほか、市場予想(ロイター通信調べ)と一致した。前月比は0.3%上昇となり、予想通りだった。一方、変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は前年同月比3.3%上昇と、伸び率は前月から変わらず。市場予想と同じだった。これを受け、市場ではインフレ鈍化のペースが落ちているとの見方があるものの、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げを大きく阻む内容ではないとの見方が強まり、ダウは買い先行で寄り付いた。

 ただ、11月の米卸売物価指数(PPI)の発表を12日に控え、なお足元のインフレへの警戒感は強く、その後は上げ幅を一掃。マイナス圏を軟調に推移している。

 ダウ構成銘柄では、ユナイテッドヘルス・グループが5%超安とダウの下げを先導している。個別銘柄をみると、メーシーズが8%超安と大幅下落。通期の利益見通しを下方修正したことが売り要因となった。一方、長期金利低下の局面で恩恵を受けやすいハイテク銘柄は軒並み上昇している。

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