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2023.06.03 05:48

〔米株式〕ダウ続伸、701ドル高=米雇用統計を好感(2日)

 【ニューヨーク時事】週末2日のニューヨーク株式相場は、市場予想を上回る5月の米雇用統計を好感して大幅に続伸し、優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比701.19ドル高の3万3762.76ドルで取引を終えた。上げ幅は今年最大。ハイテク株中心のナスダック総合指数は139.79ポイント高の1万3240.77で引けた。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比1409万株減の9億8848万株。

 米労働省が2日朝発表した5月の雇用統計では、非農業部門の就業者数が前月から33万9000人増加した。伸びは前月の29万4000人(改定)から加速。市場予想(19万人)を大幅に上回り、くすぶっていた景気後退懸念の払拭(ふっしょく)につながった。

 また、インフレが低下する兆しが見え始めたことも相場の下支え要因となった。雇用統計によると、5月の平均時給の上昇率が前年同月比4.3%と、前月(4.4%)から鈍化。市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)が今月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送るとの観測が強まり、株が買われた。市場関係者は「景気の先行きに対する懸念後退とインフレの低下という一番いい状態になりつつある」(日系証券)と受け止める。

 個別銘柄では、キャタピラーが8.4%高、アメリカン・エキスプレスが3.6%高、ウォルト・ディズニーが2.5%高、ボーイングが2.6%高と景気敏感株が軒並み上昇した。ベライゾン・コミュニケーションズは3.2%安だった。

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